これは生来の言語マニアにして架空言語作成のプロフェッショナル（注1）である柳川房彦が、ひさしぶりにまた一つ創り始めたのを、
「サイトもあるんだし、どうせなら載せちゃえ！」
ということで、その製作過程もふくめて公開してしまおうという、なんとも趣味に走ったコーナーであります（注2）。
　架空言語を製作発表しているサイトは数あれど、その過程や、創り方までプロが教えちゃおうというのは本邦初・もしかしたら世界初の企画ではないでしょうか。もし万が一本邦初＆世界初じゃなかったらごめんなさい＆他にこういう試みをしているサイトがありましたら、ぜひご一報ください。

　そんなわけでまず第1回の今回は、ちょうど創り初めの言語「クシュカ語」の辞典＆簡単な文法をご覧に入れましょう（注3）。詳しい説明や実用的テクニックなどはこれから載せていきますので、乞うご期待！

　また、架空言語の作成についてご質問やご意見ご感想のある方は、こちらまでどしどしお寄せ下さい！　今後、このコーナーでお答えしていきたいと思います。

　さあ、みなさんも架空言語を創ってみてはいかが？
 
 

（注0）……架空の言語の作成とは何ぞや？　と申しますれば、要は、
「別世界の住人や失われた民族などが用いていた（というつもりになって）実際には存在しないがそれゆえに実在のものよりも美しい言語を、まるごと創りあげてしまおう」
……という趣味的な、あまりにも趣味的な作業のことであります。しかし、かのトールキン翁が『指輪物語』を発表してからこの道楽は欧米圏で大いに隆盛を見、現にインターネットのサイト（の特に英語圏）では、このテのものがかなり多く見うけられるのであります。

（注1）……実はそうだったんです。

（注2）……しかし注意深く読んでいただければ分かっていただけると思いますが、実は今回お見せする架空言語、狗狼伝承シリーズを含む時念神話体系とも浅からぬ縁があり、また今後エルスウェアが製作していく書籍企画とも関連しているのです。実は仕事なのか、柳川！　ずるいそ柳川！
　ちなみに柳川／新城の座右の銘は、
　「有益を娯楽と混ぜ合わせる　Utile Dulci」（byホラティウスさん）
であります。

（注3）……ちなみに文中に出てくる「イスキュア断章」とは、1920年代に英仏独など列強による中央アジア学術探検で発掘された古代の碑文およびそれに関連する資料であります。
　というか、そういう設定になってます。
　詳細はまたいずれ。