3月の一言
(『指輪物語』を観た!その1)
「3時間で3度泣いちゃった新城」
{注意:映画および今後の続編のネタバレ含みますので、
映画を新鮮な気持ちでご覧になりたい方、また原作を
未だ最後まで読んでおられない方は、とばしてください}
観ました、『指輪』。
最初は映画としてどれほどの出来かしらん、と
冷静に観ようとしてましたが、もうあっというまに
そんな思いはどこへやら。
もうボロボロ泣きながら感動してました。いや、感動って
んじゃないな。何て言うんだろう。安心? 酩酊?
まあ、そのへんの分析はさらに次の「一言(その2)」で
分析してみたいと思いますが。
ちなみに、新城がどこで泣いたかというと……
1)アラゴルンとアルウェンが、シンダアル語Sindarinで
会話したところ
2)ビルボが裂け谷で書きかけていた『往きて還りし物語』
(つまり後に『ホビットの冒険』となる書物)の草稿の
なかにホビット庄の地図が垣間見えた瞬間、
「ああ、もうビルボもフロドも、『昔のままのホビット庄』
へは戻ることはできないんだなあ」と思ったところ
3)ボロミアの最期に駆けつけたアラゴルンが、
「われわれの民our people」
を救うと誓い、
「同胞(はらから)よbrother!」
と呼びかけたところ
……でした^-^)。ううむ、それにしても、世間広しと
いえども、架空言語の会話を耳にした瞬間に感動して
涙を流す阿呆なんてのは、そんなに多くないだろうなあ。
(もしも他にいらっしゃいましたら、御一報ください。
「心の友」と呼ばせていただきます。)
*
(『指輪物語』を観た!その2)
「つまりそれは、移民の三代目が、祖父達の語っていた
故郷へ、初めて『里帰り』をした時のような……」
で、新城の感動ならぬ感動の正体とは、あえて表現してみれば、
こんな感じになります。それは、
「おお、素晴らしいぞミレニアム・ファルコン!」
とか、
「それでこそだ、ターミネーター(2作目)!」
とか、
「巧い脚本だなあ、コーエン兄弟!」
とかいった類の感動ではなくて。
「ああ、ほんとうに話にきいていたとおりの風景なんだ……」
「僕はこの『初めての場所』へ、還って来たんだ……」
という、とても不思議な、それでいて心揺さぶる体験だったの
です。
そう。体験。
それは新城にとっては「映画」ではなく。
むしろ「旅行」に近いものでした。
ガイドブックで読むだけの、憧れの土地へ……そう、まさに
二十三年近く憧れ続けてきた、「じぶんの一族がずっと昔に
住んでいたという土地」へ……ようやく時間とお金ができて
旅をしたような。
だから「おお!」ではなくて「ああ……」。
話に聞いていたとおりの、『最後の同盟』の勇姿。
地図にあったとおりの、ホビット庄。
夢にまで見た、裂け谷の風景。
霧降り山脈の偉容。モリアの暗さと深さ。
ラウロスの響き。
というわけでおそらく新城は、今月中にあと数回は、
「旅行」に行って来るつもりなのであります^-^)。
*
(『指輪物語』を観た!その3)
「ロリアンというよりは、むしろロォリ(ア)ンくらいの
発音だった! ということは……」
で、【2001年11月からの懸案】。はたして
シンダァル語で「ie」はどのように発音されるのか!?
映画の中では、「ロスロリアンLothlo_rien」または
単に「ロリアンLo_rien」という地名が登場しまして、
新城よくよく聴いてみましたが、
「ロォリ(ア)ン」
てな感じでした。「ォ」はアクセントがかかって
ちょっとだけ長く響き、「(ア)」は非常に弱い、
ほとんど「リ」の陰に隠れるくらいの母音。人に
よっては「ローリ(オ)ン」と聞こえるくらいでした。
新城の記憶では、ロリアン(ロリエン)もシンダァル語
の地名だったはずなので……てことは、ルーシエンは
「ルゥシ(ア)ン」
「ルーシ(オ)ン」
と発音するのが正しいのでせうか、トールキン先生!?
でも「ガラドリエルGaladriel」の「ie」は邦訳でも
「イエ」を採用してるんだよなあ……うーむむむ。……
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(『指輪物語』を観た!その4)
(その1)で、アラゴルンがボロミアに
「同胞(はらから)よ!」と語りかけた、と
書きましたが、今日もっぺん観てきたら逆でした。
ボロミアのほうが、
「我が同胞、我が隊長、我が王よ
my brother, my captain, my king」
と呼びかけていたのですね。
失礼しました〜^-^;}。