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★柳川/新城先生のありがたいお言葉の解説(解説文責……:散歩男爵 :散歩執事)
1999年のお言葉 2002年のお言葉
2002年12月:「祝! 黒田硫黄画伯、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、受賞!!」
詳細は、
http://www.ne.jp/asahi/kurodaiou/tou-honbu/
とか、
http://www.cgarts.or.jp/festival/
とかにて。いや〜素晴らしい! 目出度い!
一介の面白いマンガ愛好家として
陰ながら応援(ていうか単に新刊書店で
購入)すること××年。
おめでとうございます黒田画伯!
なんてこったい文化庁! ていうか
何考えてんだ文化庁(誉め言葉)。
もう税金払うときに文句言わないぞ。
少なくとも文化庁には。イエ〜イ。友人の話によれば、以前にも文化庁は
すぎうらしんいちに賞をあげたりした
前科じゃなかった前歴があるらしく、
どうやら相当の目利きが担当部署に
存在するのではと疑っております。
それとも推薦過程に年季の入った
マンガ読みがいるのか。果たして真相は?げ、よく見たら受賞作品展示とシンポ
ジウムもあるよ。今年の3月!? 黒田
画伯も登場!? 行かねば!
って行けるのか、ほんとに。〆切が、
ああ〆切が!というわけで皆さん、今夏はいよいよ
「アンダルシアの夏」が公開予定。
全員、劇場へGOだ! 『×××××
×××』の××DVDなんか観てる場合じゃ
ないぞ!
注……一部不穏当な表現は削除させて
いただきました。2002年11月:「陸地と海底を、ひとつらなりのものとして捉えているのは地震科学者たちでした……」
なにかといえば、某出版社から刊行予定の
『棍棒と呪術もの』シリーズのために東アジア
一帯の海面下の地形に関する資料を集めて
いたのですが……地形図はあちこちにあるのに、
大陸棚の詳しい勾配や起伏をあらわしたものが
案外に少ないことに気づかされまして。
地上部分は相当に詳しいものでも、
海面・200m・1000m・……
という、海の下だけ、ものすごく大ざっぱな区切りのみ。それでも諦めずに友人諸氏を教えてくんメールで
絨毯爆撃しつつ探し当てたのが、地震科学の
分野、とくに断層の研究資料だったわけです。
考えてみれば当たり前のことで、地震も活断層も
「陸地だけ」にとどまるものではなく……当然、
陸地から海底にまたがってはしる断層なんかも
あるわけです。その総合的な状態を記した「活断層図」
が、まあ何とも詳しい詳しい。海面下を50m刻みで
等高線がはしっているのを見た瞬間、新城は文字どおり
震えたのであります。
いや、地震じゃなくて、歓喜で^_^;}。2002年10月:「ボルヘスの名短篇『バベルの図書館』やら
『トレーン、ウクバール、オルビス・テル
ティウス』やらが1940年前後に発表された
ことの意味と背景を初めて理解してしまって
茫然自失となった新城カズマ」
詳しくは最近翻訳されたボルヘスの伝記の
40年代のあたりをお読みいただくとして。
っていうか、まだ新城もパラパラとしか
読んでないんですが^-^;}。
ううむ。
ショックだ……。ショックの内容分析:
1)ガ〜ン……あれって「当時の知識階級にとって、
切実で現実的な話」だったんだあああ……。
2)発表年を見れば、すぐに気づいてもよかった
のに、なんで今まで気づかなかったんだあああ……。
3)本を読むということは、なんと果てしなく
険しい作業なのか……。しかし、しばらくたってから考えてみると、
「じゃあこないだ新城の書いた『星の、バベル』、
あれはあれでちゃんとボルヘス大先生の精神に
則っているのかな」
というような気にもなってきて、ちょっと安心というか
罪悪感が薄れた^-^;}ような現在の新城ではあります。2002年9月:「「じつは『午後の国物語』が先月復刊されまして」
「……えええっ!!?」」
という会話を、私こと新城カズマ(冨士宏ファン歴・約二十年)と、
冨士先生御本人とで、たったいま実際にやってきたところで
ございます。
というわけでみんな、今すぐ「マンガの森」にゆくのだ! いや、
まだ行ってないのは新城だけなのか! 初めて読むあなたも、
昔のラポート版を持ってる君も、いますぐレッツゴー! ちなみに
新城は2冊持ってるぞ! 復刊版は「まん森」にしか置いてない
らしいぞ! 遠くて行けない人は友だちに頼もう!って、最初は今月は、例の平壌宣言のことでも書こうかと
思ってたんですが、このニュースですべて吹き飛んでしまい
ましたですよ。にしても、よっぽど8月のあいだ出歩いてなかったんだな、
俺って……。2002年8月:「暑くって忙しくってメールソフトがとんであんまり記憶がないが、でもラテン語の勉強はすすんでる……」
とまあ、身も蓋もない近況報告なんです、今回は。
一時期メールソフトがとんでましたので新城カズマ宛に
業務もしくは個人的メールをくださって「返事がないぞ!」
とお怒りの方、いらっしゃいましたらお手数ですが再度
メールください、すいません。
ちなみにラテン語のほうは、文節の区切りとかがなんとな〜く
判るようになってきて、受動態と分詞を(あいかわらずの適当
な方法で)おおよそ憶えたので、さあ次はいよいよ接続法と
目的分詞じゃ!と、いよいよマニアックに燃えている昨今です。
それにしても過去分詞が受動態だけというのは、省力化の
面からは理解できるが、なんかマヌケだぞ>ラテン語。
しかしラテン語がすすんでくると、やっぱどうしても古英語や
ケルト諸語も勉強したくなるなあ……ドイツ語も中学時代に
かじったきりだし……しかし最近は夜中に仕事してると教育
テレビで「ドイツ語入門」の再放送だかをやってくれてるので
とってもありがたいけど(司会進行役のお姉さんもカッコいいし)
……やっぱ印欧語族は記録も研究もたくさんあるから良いなあ……
アルタイ諸語も、もうちょっと何とかならんものか……せめて
日韓共同の東アジア諸語の研究をもう少し……いや、そのまえに
(古代〜近代の)朝鮮半島の言語と日本語との手頃な比較言語学
入門書みたいなのがどこかにないのか……むむう。2002年7月:「そこで、狼さんが言いました……」
「そこで、狼さんが言いました……
『さあ赤頭巾ちゃん、貴女の大事な品物を、
この素敵で便利な網【ネット】の中に
全部まとめて入れてくださいな、そう
したら私がとっても安全に保管して
おいてあげましょう。ちなみにこの網
には全部で3300個くらいの穴が空いて
いますし、貴女の入れる品物よりも穴の
ほうが大きいか小さいか、それは入れて
みないと判らないんですが。さらに私と
私の一族は好き勝手にこの網の中に手を
出し入れすることはできますけど、もち
ろん私たちは悪いことなんかしないことに
なってますから御安心を。とはいえ貴女
自身は網に手を出し入れもできませんし、
誰が手を出し入れしたのかを、後から調べ
ることはおろか、前もって確認したり禁止
したりすることも出来ないんです。それ
から今後、もしも貴女に大切な品物が
増えたら、それも全部自動的にこの網の
中に入れることになります……いえいえ、
貴女にいちいち許可をとるんではなくて、
私と私の一族が何を入れるのかを自由に
取り決めして入れていくんですよ。それから
もう一つ、この網は二年前に作ったもので
今となってはちょっと古い品物ですし、
今後定期的に直したり入れ替えたり買い替え
たりする必要もありまして、そのたんびに
お金がかかりますが。いえいえ、まさか私
たち狼の一族はそれで大儲けしようなんて
考えてませんよ……儲けるのは山羊の一族
ですし、その山羊たちも羊に下請けに出して
いて、さらにその先の子羊やアルプスアイ
ベックスや馬や鹿の一族に孫請け曾孫請け
させていますので、最近日照りの続くこの
森全体の暮らしぶりにもとっても、貢献
するところ大なのです(とはいえ、馬や
鹿の一族の多くは今後何十年経っても網の
中に一番優先的に手を出し入れする権利を
ひそかに持っていられるという話ですがね)。
そして最後に、この網に手を出し入れする
ときに必要な魔法の合い言葉は、とっても
簡単で、例の悪だくみが大好きな熊の一族は
もうすでにその合い言葉そっくりの魔法の
言葉を造りあげていて、私たちの網が働き
始めるのを待ちかまえているという噂も
ありますけれど、それでもなぜか、ぜったい
安全確実なんですよ、この新しい網は。便利
ですし。つまるところ、私たち狼の一族を
信じるか信じないか、それだけのことなん
です。いかがですか?』すると赤頭巾ちゃんは言いました、
『バカじゃないのアンタ? 〈全部の卵を
同じ籠に入れるな〉っていう古いことわざを
知らないの?』そうして、アングリと口を空けた狼を
置いてけぼりにして、赤頭巾ちゃんは
楽しそうにスキップをしながら杉並区
だか国分寺市だかのほうへと行って
しまいましたとさ。…… 」
うをを、一言と言いながらこれまでで最長……
なんだかなあ。
もう細かい説明をする気力も失せるくらいに
アホアホしい喩え話ですが。昨今話題の狂気ネット
じゃなかった住基ネット。新城としてはこれ以上
簡単にできないくらい簡単に、これまで見聞き
した逸話をまとめてみました。これらがすべて
間違いであることを切に祈らずにはいられません。注記……もしも上記の喩え話のもとになった話が
間違いではなくって、ほんとに来年8月からこれが
本格稼働なんていう住基の沙汰じゃなかった狂気の
沙汰が現実のものとなったとしたら、その場合は、
2001年3月の「今月の一言」で書いた「十年以内に
まちがいなくこの国の中央で……」のところを
「やっぱり中央でも五年以内に」と、皆様の心の中で
書き直しておいてください。もしくは「住基の沙汰も
金次第」とでも欄外に書き込んでおいてください。注2……ちなみに、どうしてさっきから住基と
狂気を言い間違えるネタを3度も繰り返してるか
というと、故・小渕総理が「住基ネットは個人
情報保護法制とペアです」と3度国会で答弁した
という故事に敬意を表してのことであります。2002年6月:「ルーシエン問題、解決す!(ただし謎は深まるばかり……)」
事の次第は【去年11月】と【今年3月】の項目を
ご覧いただくとして……。
ついに、ようやく、手元の資料を分析した結果、
結論が出ました:Lu_thien は 「ルーシエン」で、
Lo_rien は 「ロ(ォ)リエン」である!できるだけ簡潔に説明しますと……
1)実は昔に買っていた『トールキン、自作を朗読
する』というカセットテープを自宅で発掘し、
聞いてみた
2)原作の韻文(ロリエンでうたわれる歌)の綴りを
チェックして、固有名詞Lo_rienと「谷間、峡谷」
を意味する普通名詞glenが、韻を踏んでいるのを
確認した
3)wereを「ワー」ではなく「ウェア」と発音する
場合があるのを確認した
……というわけです。
とくに2)は強力な証拠で、まちがいなくトールキン翁
本人はLo_rienの最終音節を「(イ)エン」と認識して
いたのです。さもないと脚韻が合わなくなってしまう
ので。ううむ、韻文というのはまったく学問的に貴重な
存在だあ……。てなわけで、この問題は個人的にはすっかり決着をみた
わけですが。しかし。
となると……『指輪物語』新訳や、映画版字幕では
「ロリアン」説を採っているので……じゃあ、彼らは
間違ってるのか?という次の問題がもちあがるわけです。
そしてさらに……次なる大問題として……
モリアの真の名称Khazad-Du^mの第一音節は
「帯気音であるべし」とトールキン翁が指定して
いるのだから、
ッカザド=ドゥーム
みたいに(目の前のロウソクの炎を吹き消す感じで)
発音されるべきなのに、どうして映画版では
ドイツ語のchみたくに、
ハザド=ドゥーム
と発音されていたのか?という難問も新城を待ちかまえているのです!
嗚呼!……2002年5月:「祝・『暁星記』第二部開始@週刊モーニング!!」
いやあ、待ってた甲斐がありました。やった! 万歳!
というわけでモーニング編集部様、はやく第一部の単行本出してください(もし既に
出てたら、増刷してください)。
なんで新城がこんなに盛り上がってるのかよくわからんという方は、今週号のモーニ
ングを買ってお読みください。それにしても今月は新城お好みのマンガがたくさん出てくれて、とっても有り難い有り
難い。まずはTAGRO氏の短編集『マフィアとルアー』が出たし、それから山本マサユキの
『ガタピシ車(しゃ)で行こう!』も出たし。
う〜む。待てば海路の何とやら。この勢いで復刊しないかなあ、『ぼくのおやゆび姫』byたぶん別府ちづ子。(このへんの
詳細については【有価情報求む!のコーナーを御参照下さい……】。2002年4月:「有害社会環境を、健全な青少年から守ろう!」
↑はい、上の科白を読み間違えた人、正直に掲示板に
申告してください^-^}。例のメディア三方一両損、じゃなかった三法案のマ●ケさ
加減については山ほどブラックジョークを考えついて、
とても発表できないそのヒドさに独り悶々としている
新城なのですが。
上の一言は、その中でも穏便なほうなのでここに掲示する
次第であります。とか何とか言ってたら、いきなし「今国会には上程しまへん」
とかなっちゃって、あっという間に風化する時事ネタの恐ろしさ
にひとりズッコける新城。嗚呼、鳥坂先輩!!(いや、たわば先輩
だったかな、あれを言ったのは。)まあいずれにしても、今月の一言、読み間違えないように
よく読んで下さいまし。これが今の新城カズマの、偽らざる
気持ちであります。
厳密にいうと、「健全な青少年とPTAから」守ろう、となる
べきかもしれませんが。
……あ、しまった。また時事政治ネタ書いちゃったよ。くそお。
注意:映画および今後の続編のネタバレ含みますので、
映画を新鮮な気持ちでご覧になりたい方、また原作を
未だ最後まで読んでおられない方は、とばしてください「ネタバレバッチコーイ!」という方はこちらへどうぞ → 「『指輪物語』を観た!」(020319「その4」追加)
2002年2月:「書いてみました、50の回答」
「とあるサイトで、『活字中毒者に50の質問』なるものを
発見し、「よっしゃ」というわけでやってみました。
ううむ、けっこう己を省みるに良い質問ばっかし……。というわけで、新城の回答は【このへんに】。
もとのサイト(まいじゃー推進委員会)は【このあたりから】どうぞ。
HTML作成とリンクのほう、よろしくお願いします>散歩執事殿。
2002年1月(その3):「小泉純一郎総理大臣を支持するにもかかわらず、
小泉内閣を支持していないことに気づいた僕こと新城カズマ」ようするに、
「変えなくちゃ!」
という一言には両手をあげて賛成しながら、
「変わってないやんけ!」
というツッコミを(あげた左の手の甲で)いれているのが、
1月現在の新城の偽らざる心情なのであります。
みなさんも、実際にやっていただくとお分かりいただけるか
と思いますが、このポーズは非常に不安定であります^-^)。
肉体的にも、精神的にも。そんなわけで、これが今後どう変化していくのか、いかない
のか……はたして?2002年1月(その2):「で、だれがハンコ押したの?」
アフガン復興東京会議でNGO×2を入れなかった問題、
新城風に言えば「NGOにNG出したのは、だぁれ?」騒ぎ
について……新城の感想は上記の一言に尽きます。
誰が嘘ついてるとか、涙は女の武器なのかとか、鈴木宗男氏が
×××なのかとか、そういうことは、はっきり言って些末事な
わけで。けっきょく、その二つの団体に通行許可証だか招待状だか
何だかを、会議の前日だか何だかに、
「出さない」
と最終的に決定したのは誰だったのか……そしてその人物が
外務大臣でないとしたら、その人にそんな権限があったのか
……もしくは外務大臣に報告義務はあったのかどうか……が、
本当の焦点であるはずなのです。誰が(最終的に)決定したのか?
この設問に対する答は……事と次第によっては……とんでも
ない可能性を秘めているのではないかと、新城は個人的に
思っているのですが……皆さんのお考えは如何?(ちなみに「2001年3月の一言」で新城が予測した「惨劇」
というのは、今回の莫迦騒ぎのような小さな事件ではない
のだ……ということだけ、付け加えておきましょう。)2002年1月(その1):「(また)今年こそ、漢文とラテン語!」
って、去年のあたまにも同じようなこと言ってましたが。
そろそろ本気でやらねば。ねばねば。水戸納豆。
でも最近、「強引にラテン語の語尾変化を読み下す方法」
を開発したので、丸暗記せずに多少は読めるようになり
ました^-^)。これは進歩なのか退歩なのか……。