古代図書館ライブラリーその3((有)エルスウェアウェブサイトより移管)
近況報告「いまどきの柳川・新城」
98年9月から99年7月にかけてエルスウェアのウェブサイトに掲載された男爵の日記です。
この続きは「散歩男爵メールマガジン(NC通信)」でお楽しみ下さい。
 
 
 
 Fusahiko Yanagawa / Kazma Sinjow  更新:1999.03.08  

 
 
近況報告「いまどきの柳川・新城」

 

1999/01中 〜 1999/02中

 

今月のテーマ
1「生来のマニア」
2「柳川は長い」











1月16日
 伊豆平成1号君といっしょに、AIS様のメイルゲーム「残影夜葬曲」スタートブック用の時念神話体系の年表を作成。
 とりあえずのバージョンをつくって先方にメールすると、案の定、

「……ちょっと分量が多そうですね」

 うおおお、やっぱりか〜。
 というわけで、先方に「要らなそうなとこ、カットしちゃって結構ですから」と、無理やり仕事をおしつける。悪いぞ、柳川!

1月17日
 友人諸氏と、ひさしぶりにTRPGをやる。悪乗り、際限無し。
 柳川のキャラは「半馬人、好奇心旺盛、夜郎自大、口癖は『面白いから、ゆるす!』」。普段の本人そのまんまである。
 ちなみにシナリオはどうなったかというと、冒頭では小人の村で雨をしのいでいたはずが、最後には熊神と決闘してました。

1月20日
 エルスウェアのメイルゲーム『海賊王女の凱旋』のための地図を描く。
 生来の地図マニアの血が燃えて、どんどん描きこんでしまう。

 のちに完成品を見た某氏曰く、

「この複雑怪奇なフィヨルドを描いた人、なにか辛いことでもあったんですか?」

1月23日
 現在エルスエウェアで制作中の書籍『架空世界のつくりかた・キャラクタ篇(仮)』のための、参考文献寸評を書く。
 生来の書籍マニアの血が燃えて、やたらと細かい注釈になる。

 編集担当の屋代君が泣きを入れてくる。
「柳川さん、多いです〜」

 すまん! でも全部載せてね。

1月25日
 狗狼伝承シリーズの第2巻『転輪少女・サヤカ』の著者校正と、あとがきを済ませて、入稿する。

「よしっ、今度こそ誤植の無い、完璧な本だ!」

1月26日
 しかし誤植の無い本など夢のまた夢であることを、やがて新城は思い知らされることになるのだ。

1月27日
 そういえば先日、テレビで「もののけ姫」をやってたような。
 よし、これもなにかの縁だ。例のプロット分析やるぞ!

 と思ったけど、忙しいので次回にまわします。ごめん、期待してた人!

1月29日
 某時、某所にて某社の某氏と打ち合わせ。某大型新企画について密談する。
 業界の怪しい噂も聞けて、とっても楽しい一日でした。ふふふ。
 
 
 

 

2月3日
まずは「随時刊うぇぶますたぁ」の2月3日の個所を読んでください。で、その時、柳川が何を考えていたかというと……
柳川「で結局、牛丼大盛りは食えたの?」
屋代「ええ、なんとか」
柳川「ふーん…………

 大森で大盛り?

屋代「………………………………(あきれている)」
柳川「ぶひゃひゃひゃひゃ、こりゃ面白い、大森で大盛り! うひゃひゃひゃひゃ!(一人でうけている)……あれ、面白くない? ダメ?」

 つまりエルスウェアとはそういう会社なのです。

2月4日
 某時、某所にて某社の某氏他数名と打ち合わせ。某事業について密談する。
 って最近こんな仕事ばっかりか、柳川! 小説書け、小説!

2月6〜7日
 柳川、AIS様のイベントに呼ばれて大阪へ出張す!
 青木社長以下スタッフ一同のおもてなし&参加者の皆様の熱い歓迎を受ける!
 さらにはしゃぶしゃぶパーティーにまで招かれ、柳川大満足!
 ありがとう大阪!

 ちなみに今回の出張では柳川はデジカメを持ってくのを忘れたので、写真はありません:ごめんなさい。

 というわけで当日の柳川が写っている写真をお持ちで「エルスウェアのサイトで使ってもいいよん」という方は、ぜひコピーをこちらまでお送り下さい。よろしくお願いします。

2月10日
 ネットサーフィンしていたら、とんでもないニュースに遭遇。

「なに、アーサー・ランサム全集がまた復刊!?

 実は柳川、前回の復刊の時には神保町の岩波ブックセンターで見かけておきながら、

「お、なんだ、ランサムまだあるんじゃん。今度来るときに買おうっと」

などと、古書マニアにあるまじきヌルい行動をとったがために古書菩薩様(注1)のお怒りをかい、仏罰をくらって入手しそこなったという経緯(注2)があるのです。

(注1)……本地は文殊菩薩、垂迹は神保町古書組合というありがたい仏様ですが、怒ると神田明神さまに変貌します。
(注2)……けっきょくそのあと、あちこち駆けずり回ってなんとか全巻手に入れましたが、おかげで一巻は2冊持ってます。

 う〜ん、なんて素敵なタイミングなんだ! ありがとう、岩波書店! みんな、この機会にランサムを読もう!

 それにしても……
柳川「90年に蓬莱をやったらそのとたんに『南総里見八犬伝』が復刊されたし、今度はランサムだぜ!?」
坂東「ふ〜む、なるほど。そりゃすごいですな柳川さん」
柳川「なんかあるのかな、やっぱ……(待てよ、これを利用しない手はないぞ)……そうだ! というわけで坂マス!」
坂東「は?」
柳川「きみ、なにか復刊してほしい稀覯本て、ないか? 次の企画はそれを元ネタにしようよ!
坂東「ぎゃふん!」

 つまりエルスウェアとはこういう会社なのです。

2月11日
 というわけで最近、世間がどうも海&海賊づいているとしか思えない。
 先日の西崎某氏が逮捕された一件とか、ウルトラジャンプでも海賊のマンガやら表紙やらが載ったりとか、八丈島沖で巨大金鉱が見つかったりとか。

柳川「よし! ここは一発、最近の海賊コーナーをつくって、ニュースを募集しよう!」
屋代「あ、それいいかも(というわけで、乞うご期待!)」

2月12日
 先月つくった時念神話年表(の長編版)、ただ寝かしとくのはもったいないので、伊豆1君とさらに手を加えることに。
 書庫のネタ本をひっくり返して、面白そうな記事をどんどん入れていく。
 当然、どんどん長くなる。

「……なんだかこれは、そうとうな代物になりそうだなあ」

 しかし生来の年表マニアである柳川は、キーボードを叩く指の動きをしばしも緩めないのであった。

2月16日
 数日前に狗狼伝承第二巻『転輪少女・サヤカ』の見本が刷り上って、手元に届く。さっそく事務所に持っていって身内に配ったりする。

 と、今日になってその身内の一人であるU君から、
「もうさっそくアンケート葉書、出しましたよ」
の嬉しいお言葉。
 ありがとう、U君!
 
 

 ……と言おうとした時、はたと気づいた。
新城「ちょっと待った、たしかこの本、正式な発売は今月末なんだよな」
U君「……えっ?」
新城「つまり、この本はまだ店頭に並んでないはずなんだ」
U君「!」
新城「なのにアンケートだけが編集部に届いたということは要するに……」

U君「まあ、そこは狗狼伝承なだけに、時空を超えたアンケート葉書ということで」

どっとはらい。
 
 

 

最新のものを読む
1999/02中〜1999/03中
1999/01中〜1999/02中
1998/12上〜1999/01中
1998/09中〜1998/11下

 
 
 
▼ Return to TopPage ▼